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まちなみ街道の町並み写真館に、「今立」を掲載しました。福井県も、渋いながらなかなか良い町並みが多い土地ですね。さて、北陸方面の主だった町並みをかなり掲載してしまい、ストックが非常に少なくなってきました。河野村とかも行ってみないといけないかなと思ってます。




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初代デジカメに引き続き、気に入って使っていたOptio330だったのだが(オートフォーカスが少々合いにくいという不満はあったが)、瀬戸内方面に旅行に出かけた際、姫路駅のホームで落としてしまった。幸い、遺失物として届けられていたために手元に帰ってきたのだが、その際の衝撃のせいか、レンズが時々引っ込まなくなるというトラブルが出るようになった。

まあ、それでも使えないわけじゃないしと思ってしばらくそのまま使っていたのだが、ある日電気店で見かけたカメラが突然気に入ってしまい、一週間ほど悩んだ末に買ってしまうことになった。これが3代目のデジカメとなった、ニコンのCoolpix5700なのである。2代目のOptio330を買ってから、ほぼ2年後(2003年11月)だった。初代機も2年間使っているので、まあそんなサイクルかなとも思った。

この当時の、レンズ一体型デジカメとしてはとにかくハイエンドになる機種で、8倍ズームのレンズには、高級なEDレンズが使われている。カタログにも、「デジタル一眼並みのレスポンス」などと無茶なことが麗々しく謳われていた。すでに、初代のEOS Kiss Digittalが登場していて、一般の人でもデジタル一眼を買えるようになりつつはあったが、この時点ではまだまだ普及はしていなかった。今見ると、一眼に比べれば随分小さいのだが、その時はものすごく立派なカメラを買った気分で、当分これを使うだろうなと思ったものである。実際、当時のKissDigitalなんかと比べると、はるかに造りは良かった。

とりあえず、色々撮ってみると、これがまあそれまでのデジカメとは全く次元の違う写りで、まさに目からウロコ。この時から、まちなみ街道に掲載した写真の撮り直しというのを始める事になった。これを買ったことで、それまでさして興味のなかったカメラに、たちまちに凝るようになって行く。ワイコンなどを買ってきて、広角撮影の便利さにも気づくことになった。
それから間もなく、同じニコンから大ヒット機、D70が発売される。KissDigitalをたちまち追い抜いてデジタル一眼のベストセラーとなるこの機種を、やがて僕は買うことになる。結局、5700がメイン機だったのは、1年ほどの間だけということになった。




買って間もなく、試し撮りをした写真。それまでのデジカメと違って、ちゃんと「写真」になっているのに驚いた。
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1999年から2年間、特に不満なく使い続けていた「アレグレットM4」だったのだが(依然として当時はカメラにあまり興味が無く、新製品も気にならなかった)、ある時モードダイヤルが取れてしまい、しばらくは接着剤で修理してごまかしていたものの、やがて何度も外れるようになってしまった。
そこで仕方なく新しいデジカメを買うことにしたのが2001年の終わり。この時まず候補になったのが、キヤノンの「IXYデジタル200」で、これはIXYデジタルとしては2代目に当たる機種だったのだが、このシリーズはすでに当時大人気で、確かに恰好良かった。

ところが買いに行ったその場で、なぜか急に気が変わる。ライバル機であるペンタックスの「OPTIO330」が、気に入ってしまったのである。
コンセプトは似ていて、どちらも小型でスタイリッシュなズーム機。しかし200万画素2倍ズームのIXYに比べて、OPTIO330は300万画素3倍ズームと性能で明らかに上回り、それに何よりもIXYが売れすぎでいやだった(この辺の発想は、今も昔も変わることがない)のが大きかった。結局今でも、キヤノンのカメラとは縁がない。

今改めてスペックを見比べると、上記の点以上に、CCDサイズの差(IXYは1/2.7、OPTIOは1/1.8で圧倒的にOPTIOが上)とか、なにより露出がオートのみのIXYと違ってOPTIOはフルマニュアルモードがある(これは今見ても驚き)ことが圧倒的に大きい。IXYの上のランクであるPowershotS30並みで、これはどう見てもOPTIO330が正解だろう。

しかし当時はその価値が良く分からず、「シャッター速度が簡単に選べて、夜とか便利だな」くらいにしか思わなかったのだった。友人のIXYを使わせてもらって、不便なのに驚いたことはあったが。これ以降、メインで使うカメラは、全てフルマニュアル可能なものばかりである。サブ機でオートのみのを買ったこともあるが、使いにくくてすぐに手放してしまったのだった。

下にも書いたとおり、写りに難しいところもあるカメラだが、町並み撮影用として2年間活躍した。町並み写真館掲載分で言えば、脇町赤沢宿などが気に入っている。今でも、スキーの時などの予備機として稼働しているカメラである。




オプティオで、雪の勝持寺。若干派手目で赤みがかかりやすく、ハイライトが急激に白飛びする傾向もあるのだが、こういうモノトーンだとそんなに気にならない。
shojiji OPTIO-330


同じ構図をGRdigitalで(トリミングで拡大)。やはり地味だが、むしろ実際の雰囲気に近いか。
shojiji GR-D


おまけ。ちょっと構図は違うがD70+Sigma30mmF1.4。
shojiji D70



 以前も何かのときに書いたことがあるが、「まちなみ街道」を始めようと思ったきっかけになったのが、デジカメを購入したことだった。200万画素機が、手の届く値段になってきたとき(1999年)のことで、下の写真がその初代デジカメ。東芝の「アレグレットM4」という機種で、安売りしていたのに惹かれて買ったのだったが、当時の雑誌を読むと画質・動作速度ともに評価は悪くない。なんとも面白いデザインだが、奇をてらったものが多かった当時のデジカメの中では普通のコンパクトカメラっぽいデザインで、気に入っていた。
 当時はカメラのことなど何も知らなかったのだが、換算40mmの単焦点というスペックは、今考えると画角が狭過ぎで、初心者にはものすごく使いづらいものである。しかし、標準レンズの画角に近いから、実は練習用には向いていたのではないか。何も知らないまま、このカメラで約2年間、数千枚の町並み写真を撮り続けたおかげで、随分練習になったのではないかと思う。だから、単焦点のGRdigitalでも全然困らない。
 初期の「まちなみ街道」の写真は、当然ながら全てこのカメラで撮っている。差し替えてしまった写真も多いが、「旧バージョン」として残しているので、今でも全て見ることが出来るようにしてある。



PDR-M4.jpg


撮り比べ。こちらがアレグレット。少々ぼんやりしていて、眠い感じだが、素直な写りではないだろうか。
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こちらがGRdigital(画角近づけるためトリミング)。おとなしめの発色と言われるGRDでも、随分鮮やかに見える。
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